ノドクロ(赤ムツ)。日本海西部を代表する高級魚種で、口から喉にかけての内側が黒いため、萩をはじめ山陰地方では一般にノドクロと呼ばれています。水深100~200mあたりに生息。萩では主に、底引き網漁で漁獲される。
大きさは20cm程度が標準サイズ、30cmオーバーの大型も水揚げされています。北海道名物の超高級魚「キンキ」似た味と食感で、近年食通の間で人気急上昇中の魚種。こってりと全体に脂の乗った白身は絶品。白身のトロと呼ばれるくらい、脂が多い。脂がのった個体では、粗脂肪量が20%を超える(ex.マアジのピークで、10%台後半、クロマグロの大トロに匹敵する割合)。
塩焼きや煮付けが定番。お勧め料理法は「ホイル包み焼き」。ウロコと内臓を取って、少量のバター・ハーブソルトと白ワイン、エリンギなどのキノコ類と一緒にホイルに包み、トースターで約10分焼くだけ。しかしなんだかんだと言って、鮮度の高いノドクロの一夜干しが最高においしい!
良いものは、鱗がびっしり付いていて(はげていない)ルビーのように美しい透き通った目をしているもの。鮮度劣化の早い魚で、刺身OKクラスは、産地でもなかなお目にかかれない。