萩では単にアカエビもしくはアマエビと呼ばれる朱色の美しい15センチ程度のエビ、標準和名はモロトゲアカエビ。主に萩沖では、バイ貝のカゴ網漁などで混獲されます。北海物で有名な甘エビやボタンエビに近い仲間(タラバエビ科)で、漁獲量自体が少ないため、流通に乗って都市部に出回ることは少なく、北浦の港町で消費される程度。
味ははタラバエビ類の中で一番良いとの評価。鮮度劣化のスピードも遅いようで、その意味でも優等生。希少で美味なエビだけに、産地価格は1尾120円前後とちょっと高めですが、価格を上回る価値があります。ただ今「萩沖日本海のルビー」のキャッチフレーズで、売り出し中です。
刺身で美味しいのは当然、寿司ネタにも絶好の素材で、見た目も美しく、このエビの持つ甘みが生きてきます。もちろん寿司ネタとしてはボタンエビ同様、最高級の部類に入ります。その他、焼くのも、唐揚げも、煮付けにしても、とってもいい味。またアタマの部分は捨てずにみそ汁のネタにすると濃いエキスが出てこれもまた格別の味。大型アカエビが腹に抱くエメラルド色の卵は、希少な珍味。
朱色の体色が鮮やかなもの。鮮度が落ちると表面のツヤが無くなり、アタマの部分が黒ずんでくる。 当面ヨコワが順調に揚がると思います。若魚といえど、さすがに美味。今週来週のねらい目です。