イワシ

          ▲新鮮なマイワシは黒点がくっきり
          ▲マイワシ

          2月3日節分に、ヒイラギの枝にイワシの頭を刺し門口に掲げて、魔よけに使う風習がある。「イワシの頭も信心から」という諺は、「つまらないものでも、信心次第では価値がある」という、ひやかしを含んだ意味。日本では、イワシといえば、今回のマイワシの他に、ウルメイワシ、カタクチイワシが一般的。もちろん別の種類。キビナゴやコノシロ、ニシンも近縁種。マイワシは、小さいものから小羽、中羽、大羽とも呼ばれる。

          ▲ウルメイワシ

          冬の季語で使われるが、本来の旬は夏。1980年代後半に、国を挙げて利用法を検討するほどの豊漁期があったが、ここ数年の漁獲量は当時の100分の1以下。高級魚の扱い。70~100年周期で豊凶の周期がある。原因はレジームシフトと呼ばれる地球規模の大気、海流の変化による説が有力。

          ▲カタクチイワシ

          料理は、フライ、つみれ、梅干し煮がポピュラー。下処理は、頭を落とし、お腹の稜鱗とよばれる硬い鱗部分を切り取る。身が柔らかいため、ボールに入れた塩水で優しく洗う。味付けは、普通の煮付けと同じ。種を取った梅干しを入れるのは、イワシ独特の匂いを隠すため。栄養価が高く、EPA・DHAが豊富で、鉄分補給にも適した食品。

          ▲マイワシの梅煮

          良いものは、「ヒカリモノ」といわれるように、体表がキラキラ輝いているもの。黒点がハッキリ、目が透きとおったもの。季節よりは、鮮度が命。資源の激減から、なかなか地元産が手に入らない。アメリカ大陸太平洋側で獲れるカリフォルニアマイワシが代用品。