とらふぐ

          ▲王者の風格、大型の天然とらふぐ
          ▲天然トラフグ

          明治維新を支えた吉田松陰、伊藤博文、高杉晋作のエピソード。伊藤は明治時代、下関の料亭で、時化のため魚が無く、困った女将が、禁制のフグを、手打ち覚悟で供したところ、その味に感激し、山口県でふぐ食解禁のキッカケをつくる。高杉は、それまで、専ら鍋で食されていたフグを、刺身で食べた始祖といわれている。残る吉田は、「フグの味に惑わされ、毒にあたって命を落とす事は、武士の名折れである。」といった旨の「ふぐ食わざるの記」を残している。吉田のストイックな性格を象徴している。しかし、美味であることは、認めている?

          ▲上がトラフグ、下まふぐ

          トラフグは、一般に目にする養殖物は、30cm程度が多いが、天然物は成長すると70cmを越す、大型フグ。35cm級のマフグと比較すると、その大きさがわかる。

          ▲天然トラフグの菊盛

          料理法は、フグ刺し、から揚げ、ちり鍋。刺身の写真は、プラスチックの安い皿で恐縮であるが、正真正銘、萩産の2㎏級、天然トラフグの全盛り。日本料理の最高峰である。白子を使った料理も、魔味といわれる珍味。 もちろん料理は、資格を持った専門家に。