夏の土用丑の日といえば、ウナギが思いつくが、同じウナギ目のアナゴも実力者。国内で流通しているウナギの95%以上は養殖物であり、天然物は貴重品。一方アナゴは地物の天然物が安く買える。旬は初夏~夏(天然ウナギは秋)。
ウナギほどではないが、栄養価に優れ、カロリーは、ウナギの半分程度。養殖ウナギの脂っこさが苦手な方におすすめ。ごく最近、萩の漁師さんが、ある魚介類の新規操業をスタート。混獲で、最高のマアナゴが、まとまって市場に水揚げされる。
料理は、ウナギ同様に、蒲焼きが一般的。タレは、市販のウナギ用を代用すればよい。塩だけで焼く白焼きは、特に絶品。他に、ハモと同様に、包丁で骨切りをして湯引きにすると美味。梅肉につけていただくと、清涼感あふれる夏の逸品。他に、天ぷらも抜群。
良いものは、丸体で見る場合は、体が艶やかで、濃い褐色のもの。しっかり太ったもの(頭が小さく見える)。意外と大きくなる魚であるが、人差し指と親指で作るOKサインの○よりやや細めが良い。頭の付け根あたりで、活けジメしてあるものがベスト。古くなると、白濁し、粘液がドロドロになる。開いてパックにしてあるものは、身に透明感のあるもの。極上品は、身がうっすらと琥珀色をしている。