キダイ マダイ、キダイ、チダイの3種類の中では、キダイは南方系の魚になり、黒潮の影響のある海域に生息しています。太平洋岸は千葉県、日本海岸では新潟県から南に分布していますが、瀬戸内海にはいないともいわれています。キダイの名は、マダイやチダイと比べて腹やヒレの紅色が弱く、黄色に見えることから付きました。両アゴに犬歯があり、甲殻類・魚類などをエサにし、体長は40センチ前後までなります。成長するに連れて雄から雌に性転換し、大型魚では80%が雌という調査もあります。キダイは、地方によってハナダイ(花鯛)と呼ばれ、山陰や九州ではレンコやレンコダイ(連子鯛)と呼んでいます。

鮮度のよいものほど、黄色い色をしています。そのほかでは、えらを見て、鮮血色のものを選ぶのがポイントです。

マダイの代用品としてお祝いの膳によく出されるキダイは、塩焼きのほか、煮付けや吸い物にしてもおいしい魚です。15センチ以下の小さいものは、エラと内臓を出して2、3日干したものをから揚げにして、三杯酢に漬け込むと「南蛮漬」になります。塩を加えてすり身にし、泡立てた卵白とおろした山芋を加えてよく混ぜ、熱湯に入れると「はんぺん」のでき上がりです。

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