カサゴ 萩周辺でボコテと呼ばれるカサゴは、北海道南部から九州まで分布し、その仲間にはオニカサゴ、イズカサゴ、フサカサゴ、ユメカサゴなどの種類があります。岩の割れ目に生息し、餌を取るなどをするため夜になると活動を始めます。カサゴは、雌の体内で卵がかえる卵胎性の魚で、生まれてから3年ぐらいで成熟し、体長は10センチから30センチになります。生息する水深によって体色の違いがあり、岸辺近くの比較的浅場に住んでいるのは黒褐色、沖の深場の水深100メートルぐらいにすむものは赤味が強くなります。カサゴを取り扱うときは、背ビレやトゲに注意する必要があります。

目が澄んで張りがあり、えらが鮮血色をしているものが新鮮。鮮度が落ちると、えらが黒くなり、さらに粘りが出て白濁し異臭を放つようになります。

骨離れがしやすいので、脂の乗ったものを煮付けるとおいしく簡単に食べられます。鮮度のよいものは薄味で手早く煮上げ、鮮度が落ちていくにしたがって濃い味にし、さらにショウガやニンニクといった臭い消しを多く使うようにします。塩焼きのほか、ちり鍋や味噌汁、カラ揚げにしてもおいしくいただけます。

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